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そばにいてくれ(「Fire and Rain」ジェームズ・テイラー)

同時上映が何だったか忘れたけど、メインの映画があって、サブで『旅立ちの時』という映画を学生のときに観た。確か反体制運動家の親にリバー・フェニックスが引きずりまわされる、というような物語だった。好きなタイプの話ではなかったが、妙に心に残ったのは、「Fire and Rain」が使われていたからだ。ぼくはその時に初めてこの曲を聴き、レコードをすぐ買った。ギターのコピーもしたが、キーがCのくせに、3カポで、キーAで演奏するのは驚いた。3カポで考えると、イントロでA→GonAに移るところが素晴らしく、何度も弾いた。ジェームズ・テイラーの演奏は、J50を使用していて、その独特な音色を再現したかったが、ぼくが持っているヤマハのギターでは無理だった。今は、友人からD28をずっと借りているが、それだと音が派手すぎる気がする。D28は万能型のギターで、どんな弾き方にも対応できて素晴らしいのだが、ジェームズ・テイラーの演奏には、あまり向いていない。ぼくが自分で買った一番高いギターは、西野春平という人が作ったクラシック・ギターだったが、それは別れた奥さんが持って行った。クラシックギターについては、D28を貸してくれた友人が、ホセ・ラミレスも貸してくれたので、自分のものの用に使っている。クラシック・ギターでは、武満徹の楽譜を購入して練習していたが、読譜が大変で中断した。なので、今クラシック・ギターを弾くとしたら、昔コピーしたジョアン・ジルベルトを弾くことになる。ジョアン・ジルベルトのコピーは結構したが、「ボンファに捧ぐ」は、キーがFでローポジションでのセーハが多くて、手が痛くなってあまり演奏しなくなった。おまけに『GETZ/GILBERTO #2』での演奏が素晴らしすぎて、自分での再現は無理だった。それに比べると『三月の水』は再現性が高いもので、その中の色々な曲をコピーした。一番弾いたのは「靴屋の坂道で」で、4コーラス目で、一拍足した変拍子になったところもコピーしたので、再現性が非常に高く、自分で演奏しても、満足した。「ウンデュー」は、演奏自体が難しくなく、かつ唄も、ウンデュー、の繰り返しなので、弾き語りを何度もした。人前でも何度か演奏したこともあるが、だいたいはこれらの曲で、あとはボサノヴァを唄いたい人の伴奏をした。エレキギターを人前で演奏したのは、数年前で、レッド・ツェッペリンのような曲を自作して、ライブハウスで演奏した。この為に買ったギターはジャズ・マスターで、メキシコ製で店頭展示品だったので、かなり安価だった。このバンドでは、オーバー・ドライブした音で、Maj7やDim-13というようなテンション・コードを弾くことに集中し、それはとても楽しかった。バンドは、ぼくの女性問題で解散し、今は1人でD28を弾いている。ぼくと演奏した人たちは、みんなぼくから離れていったが、とりあえずギターだけは弾き続けている。人と演奏したり、バンドを組んだりしたときは、このバンドがいつまでも続くかと思ったが、結局は一人ぼっちだ。Sweet dreams and flying machines in pieces on the ground.だけども、ぼくは君の為だけに演奏したいと思う事があるし、結局はそれでいいんじゃないかとも思っているんだ。